津山ひつじ

2024.12.16

無事終演!観劇感謝と舞台裏トーク

 

初めまして、またはお久しぶりです!

津山ひつじです!

 

12/14.15にて、出演していた作品

ナンカダレカ 舞台#003「禍福椅伏話集(かふくいふくわしゅう)和室版」

が無事、終演しました。

 ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!!

 

ナンカダレカさんは、声劇、舞台公演など、インターネットとリアルの壁を越えて活動している団体さん。

主催の松本さんには学生の頃から、

演目を見たり、別団体さんで演出していただいたりとお世話になっています。

お客様と近い演目が多く、同じ場で一緒に演劇を作る、そしていつもどこか少し捻りとダークさがあって、とても好きなお話ばかり。

団体の黒崎さんやごまさんにも、短編集でご一緒したりしていて、「ナンカダレカ」の団体さんには初めての参加でしたが、なんだか知った土にいる気持ちでした。

 

今回の

#003「禍福椅伏話集(かふくいふくわしゅう)和室版」

は、5つの回、全8作品から成る短編集。

どのお話も、「ちょっと後ろめたい、人の生活を覗き見してしまった、立ち会ってしまった」そんな体験をテーマにしたお話です。

他の回が気になる方いらしたら、ナンカダレカさん公式Xから台本をお求めできるので、ぜひ見てみてください。

幽霊?、怪談?、過去?、現在?、義母?

スパイスの効いたお話ばかりです。

 

わたしは④回:リーディング「つるうめもどき。」と、⑤回:一人芝居「No dear, no life」に出演しました。

 

(以下、ひつじの解釈やお話のネタバレ含まれます。)

 

④回「つるうめもどき。」は大正時代を生きる女学生、女学生だった女性たちのおはなし。

女性として求められる理想像を演じること、

それに対してそれぞれが思うこと。

パラソル鮮やかなカフエのテラスで、煌びやかで葛藤激しい学生時代を振り返るようなおはなしでした。

時代関係なく、共感する方も多かったようです。

 

女子校出身のわたしは、自分の役だけでなく、葛藤抱えるお姉様の気持ちなども、なんだか分かるなあと思っていました。

大人になってどこかのタイミングで、「あ、わたしって、自分で選んで、自分で決めて生きてもいいのか」とやっと気づく、言われる言葉が臓腑に落ちる感じ。あ、そっか、ってふわっと気付けると、ほんと、曇天の雲が晴れて光がさすくらい景色が違って見える、そんな感覚を思い出して読んでいました。

私が演じたユキさんは、学生時代の激しくミーハーで百合してる時と、物書きになって、迷いながらも、なんだか納得している感じと、色々な側面があってとても楽しかったです。

和室の床間には、劇中出てくるツルウメモドキの枝が本当に生けてありました。和室公演ならではの空間作りも楽しんでいただけていたら幸いです。

 

 

 

⑤回の「No dear, no life」は現代を生きる、ある女のはなし。

眠そうに和室から出てくる彼女が、何者で、何をしてきたのか。急に始めるネット配信や、友達との通話で見えてくる。

この彼女の、ずっと漂う暗雲はなんなんだろう、と見ていただくと最後、そういうことかと解かれる、解けると漂っていた暗雲は、解けたお客様にもうつってる、そんなおはなしでした。

 

この役、彼女を理解しようとするとき、

わたしの中で、この役は一言で

「果てしなく自分がきらい」なんだろうな

と思っていました。

生まれた環境も、自分の欲も、いろんなものを歪んで捉えてて、とても愛せない。

「とても愛せない自分」を人前に曝け出すなんてとんでもないから、演じて演じてそれが標準装備。だけど、

愛せない自分を誰かの愛情で埋めようとしてしまう。それが行動の理由なせいで色んな選択を間違え続けて、

こんな最果てに来てまだ彼女は

泣く事もできない

平静でいようとコントロールし続けて

はたから見たら確実に人間として壊れてる。

そんな解釈で演じていました。

 

そういう意味では

つるうめもどき。のユキさんたちが、自分たちのことを「私たち、人間もどきだもの。」と、思っているのと、根幹のところは似ているのかも。でも全然違う行動になっているのは、ユキさんは、友人に恵まれ、ある意味環境に恵まれ、そして何より自分のこともきちんと受け入れていたからなのかなあ、なんて思います。

 

幽霊も、不思議な現象も怖いけど

結局、「にんげん」が怖いよね

そんな風に思う演目でした。

No dear,no lifeの彼女の通話相手は、「note ちいかわころす」で検索すると、元ネタの事件の記事が出てきます。憶測して、観劇後の余韻や咀嚼を楽しんでみてください。

 

 

 

 

 

年内の舞台出演はこれでおしまい。

皆様本当に、ありがとうございました。

 

来年、更に良い年に。

みなさんにどんな楽しみをお届けできるかなあ。とワクワクしています。

また会いましょうね。

 

 

それでは!

 

 

 

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津山ひつじってどんな人?

 俳優。普段は舞台やテレビで活動中!

 目標は映画や歌でみんなの心を揺する体験を届けること

 誰かの明日の「楽しみだなあ」になりたい。

 

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