磯部典孝
2024.12.26
ボジョレーヌーボ
磯部典孝です。
先週、朗読劇「どたばた荘の大騒動3」に出演し、無事千秋楽を終えました。
ほぼ自分の子供達と同じ年齢の演者の中で、オジさんが奮闘。
初めて体験するコメディでしたが、主演3名の内の一人として、楽しい時間を共有できました。
さて、話はガラッと変わり、私がホテルに就職した時期は、いわゆるバブル全盛期。
しかし、ホテルマンの給料は、意外と高く無い。
なので、バブルを享受されているお客様を目の当たりにするだけで、自分自身が贅沢な経験をした記憶はございません。
それでも、やはり流行りには手を出したい年頃。
その頃、世界で一番早くボジョレーヌーボが解禁されるのは日本という事で、テレビでももてはやされていた時代。
実は、ボジョレーヌーボ自体は若いワインで、ワイン通の方に言わせると、その年のワインの出来を確かめるだけで、単なる縁起物みたいなものらしい。
もちろん、若造だった私にワインの良し悪しなど分かるはずもなく(未だに全く分かりませんが…)、ただヨーロッパの香りのしそうな聞きなれぬその名前に憧れ、その頃気になっていた女性を誘い、レストランに繰り出したのでした。
東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルのレストランで、大人のディナーとボジョレーヌーボを堪能し、満を持して告白タイム。
「これからは、友達としてではなく、大事なステデイとして、時間を共有していこう。」
すると、ワインで少し顔を赤らめた彼女が…、
「どうしちゃったの? もしかして酔っ払ってる? きっと、ボジョレーのせいよ。」
う〜ん、撃沈!
23歳の恋は、儚く散ったのでした。
ボジョレーヌーボと一緒で、まだまだ若かった頃の思い出。
では皆様、良いお年を!