中湊智美
2021.09.07
雨ですねー。
こんばんは。雨の日が続きますねー。太陽が隠れると、こんなにも涼しくなるものだ、と、改めて感じる9月初旬です。
今日は昼過ぎに雨の中、近所まで買い物に出かけました。歩道はちょうど3人位が通れる広さです、そこにあちらから2人、こちらからは私が傘をさしたまますれ違おうとしていました。すると、前方のお二人はすれ違いざま、さっと自分の傘を、わたしと反対側に傾け、お互いが通りやすい様にしてくれたのです。勿論、私も傘をかしげ、どうぞ、と言うようにすれちがいました。無言でただすれ違っただけなのですが、何だかちょっと嬉しくなりました。
ご存知の方も多いと思いますが、そう、これは[傘かしげ]と言われる、江戸しぐさの一つです。狭い道や歩道等ですれ違うときに、反対側に傘を傾け、雨などの雫が相手に掛からないようにする仕草のひとつだそうです。
傘をさし道を行き交う人々、その中で、知らない者同士さっとお互いを思いやる仕草がある事に、何だか改めて、おっ良いなー、と感じました。今日一日がそれだけで、ちょっといい気分になりました。
家で改めて、江戸しぐさ等の記事等を読みながら、今度は、じゃあ、仕草ってつまりは何なの?と、改めて調べることにしました。
しぐさとは….
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何かをするときのちょっとした動作や身のこなし。
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舞台上の俳優の動作や表情。所作。
- という意味があるそうです。
- なるほどー、
ならば人のちょっとした”しぐさ”には、人生の生き方とか、その人の考え方が滲み出てくるものなのかもしれません。
仕草は、こうやろうああやろう、と考えながらやると上手くいかないですよね。考えてしまうと、タイミングが上手く合わなくなると思いますし、ぎこちなくなるものです。ある種自然に出るクセのようなもの、無意識にでてくるものですよね。
ところが、これに対し、俳優さんのしぐさは、全く別の人の人生のしぐさを演じるという事になります。
丁度この間、演技レッスンで、先生に、今まで自分で考えてもみなかった事を指摘されました。
私の表情のクセと、セリフの内容が、傍から見るとちぐはぐに見えるのだそうなのです。そうなの?と思いながら、帰宅後鏡を見ながらそのセリフを言ってみました。なるほど、台本の文脈を考えると、このセリフにこの目の表情は、変かも、と納得しました。でも、これは無意識に私の中から自然と出たしぐさと、クセだったのです。
そう考えると、役を演じる時に、自分の動きの癖、例えば感情と、それに付随する表情の動き方とか、無意識に出てしまう仕草とか、そう言うのをきちんと把握していないといけないのか、と思いました。また、他人の人生を演じる事とは、無意識でなく、有意識で演じきらなくてはならないのだと。ほんとに簡単な事ではないよな、と、改めて思うのでした!
そうして、今度は無意識と有意識と….、なんて、大学で専攻していた時の本を引っ張り出して、読み始めるのでした…..。
さて、雨もやみましたね、
明日の天気は、洗濯日和予想でしたよ。明日も素敵な一日でありますように!